TB1131

最初ノーブランドの東南アジア製?を安さにかまけて買ってしまいましたが、芯ブレが酷くて全く使い物になりませんでした。狙ったところに真っ直ぐに(鉛直に)穴を開ける、たったこれだけのことができません。典型的な安物買いのゼニ失いでした。
大いに反省して(懲りて、頭にきて)倍以上高いリョービのTB-1131Kを購入。
ボール盤というのはもともと鉄工所用らしく、木工用として使うにはテーブルが小さ過ぎるし、低すぎるのでまずテーブルの拡張とスタンドの製作。
ルーターテーブルを作った余りのMDF(25mm)でテーブルトップ(350×300)を作り、T定規式のフェンスとしました。テーブルトップはうっかり行き過ぎても大丈夫なように真ん中にインサートプレート(捨て板)を入れて交換できるようにしました。
木工用、金属用、大口径フォスナービット、プラスティック用とビットが数多くなりそうなので、抽斗のついたスタンドをSPFでつくりました。

横幅がないと長尺ものは全く安定しません。

フェンスもこの方式ではきちんと決まり難く使い便利が良くないことが分かりました。

19mmのバーチ合板でテーブルを拡張しました。ついでに、抽斗の指かけを穴からつまみに変更しました。穴はお手軽ですが、切削屑が遠慮なく入るからです。

テーブル横幅は420mmとしました。

フェンスの固定方法もカムクランプでワンタッチで固まるように改善し、フェンス前面に位置決めストッパー用のTスロットを切りました。
真ん中のインサートは同じサイズとして流用しました。
これでずいぶん安定し、気分良く作業できるようになり、見た目もそれらしい雰囲気が出てきました。

トリマーテーブルのテーブルトップを人工大理石にしてみたら非常に具合が良いことが分かりました。ほんのちょっとの移動がしやすく、平坦性、対摩耗性も良さそうだし、ボンドが着いても簡単に取れます。せっかく端材があるのでボール盤のテーブルも人工大理石にすることにしました。

間にTスロットを入れることにして3分割しました。

フェンスの固定とホールドダウン・クランプ用に19mmのTスロットを入れました。

真ん中のインサートプレートは思い切って省略。←あって良かったと思うことがあまりなかったからです。

思い切ってベースを取り除き、コラムをスタンドの天板に直付けしました。長いものを載せてもベースごと傾くことがなくなり安定感が増しました。
天板下はスペーサーやクランプ用のスペースとなっています。

これでリョービのボール盤は最終形となりました。
なお、このボール盤のテーブルの上げ下げはいささかやりにくいので、ワニ工房では高さ調整は各種スペーサー(兼捨て板)を挟むことにしています。これがインサートプレートを使わなくなった理由のひとつでもあります。

DP900s

リョービのTB-1131Kで一応精度は確保できましたが、今度はパワー不足が露呈してしまいました。大口径のフォスナービットを使うと止まってしまうのです。TB-1131Kは180wの小型ボール盤だから当たり前と言えば当たり前です。そこで購入したのがHomeToolのDP900S。
600wの大出力の大型ボール盤で、ベースはデカイしコラムも太くてモーターも巨大、説得力は抜群です。当たり前ですが、リョービに比べてふところも深く、ストロークも大きくて何でも来い感があります。
頭でっかちなので重さを重視してコンクリートブロック2本を2×4材でサンドイッチにしてボルトで固定したものをスタンドにしました。

ただでさえ大きくて重いのがスタンドのせいでさらに重くなり、もう動かせないし動かそうとも思わないと思って小心者としてはかなり大胆にMDFの大きなテーブル(450x450mm)に拡張しました。
テーブルを上げ下げするためのハンドルに干渉しないよう左右非対称としました。

フェンスはMDFとタモの集成材で作りました。テーブルが非対称となったのでフェンスも対称性に対するこだわりが不要になりました。小口や木端に穴をあける時のために片側のみ背の高いフェンスとして、Tボルト2本で固定する構造としました。切り屑が詰まるのは欠点ですが滅多に使わないので我慢しています。

とりあえずテーブル拡張完了

こんな時に抜群の安定性を発揮します。

工房を移転することになり、重すぎるスタンドとついでにテーブルトップとフェンスを改造しました。
まずMDFのテーブルトップを再利用するためボルト穴を埋めインサートナットを埋め込んで非対称部分を切り取りました。

MDFの上(写真では下)に一回り大きな化粧パーティクルボード470x600x16mmを貼りました。
パーティクルボードの木端、木口(方向性がないので同じ)は割れやすいので三方の縁をSPFで補強しています。

2x4のSPFとパーティクルボードでスタンドを作りました。

リョービと同じくスタンド天板にコラムを直接付けました。

真ん中から縦横10mm偏心させて95x95mmのインサートプレート(10mmのMDF)を入れ、両側にホールドダウンクランプ用とフェンス固定用を兼ねた19mmのアルミのTスロットを入れました。

使っていた背の高いフェンスを短いまま少し改造して流用。

別にテーブル幅より長く背の低いフェンスを作りました。
外からテーブルを挟んで固定します。

フェンスの裏に格納すればストッパーがなくなる心配から解放されます。

前からホールドダウンクランプが着脱できるように枠にもTスロットを切りました。